ロイヤルアスコット2日目のG1

OUIJA WEAVES ASCOT MAGIC (sportinglife)
Ouija Board Casts Spell Over Prince of Wales's Field (bloodhorse)
古馬の10ハロンのG1プリンスオブウェールズS.2000年からのG1ですが,この距離のレースは「こなせる」のが多いので,結構いいメンバーが揃いました.その中を勝利したのは,御馴染みOuija Board.2着Electrocutionistに半馬身差という競馬でした.3着は3/4馬身差でManduro,4着に1番人気David JuniorOuija Boardの調教師はエドダンロップ,騎手は日本で御馴染みオリビエ・ペリエ,馬主はダービー卿です.ダンロップ調教師はG2ハードウィックS出走を予定していましたが,馬主のダービー卿がこのG1出走を希望し,この結果が生まれた経緯があります.
明確に逃げるという馬がおらず,結局デットーリ騎手騎乗のElectrocutionistが逃げ,ペースはスローに.David Juniorは外目の4番手,Ouija Boardは内の5番手に位置し,そのまま進む.Ouija Boardは直線でも前まで数馬身ありましたが,残り300mくらいでDavid Juniorを先に行かせて外に持ち出し,猛烈な追走を見せてElectrocutionistを捉えました.ペリエ曰く,「外に出すのに少し時間かかったけど,外に出たらギアが変わった.絶対追いつくと思ったね」 2400mでしかG1勝ちがありませんでしたが,2000mクラスのレースでは常に最後凄いスピードで追い込んでくるのを見せていましたから,この結果は驚くべきではありませんけど,それにしても凄いねえ.
これで17戦8勝.G1は,2004年はオークス愛オークスBCフィリー&メアターフ,2005年は骨折してメインは後半しか使えませんでしたが香港ヴァースを勝ち,通算4勝しておりました.今回の勝利で5勝目です.今年はドバイシーマクラシックハーツクライの4着,香港のクイーンエリザベスIICをIrridescenceの3着,コロネーションCShiroccoの2着と着順を上げてきていました.キングジョージには登録していないみたいですが,追加登録で行くかもと.追加登録しない場合は,休養してブリーダーズカップを目指すそうです.
Electrocutionistは1着馬に脱帽という感じ.エクリプスSからキングジョージに向かうそうです.David Juniorはスローペースが堪えたとのこと.次走は,エクリプスSに行くかもね,というくらい.