ロイヤルアスコット1日目のG1

ARAAFA PLUNDERS PALACE PRIZE (sportinglife)
まずは3歳のマイルG1セントジェームズパレスS.勝利したのは,1番人気の愛2000ギニーAraafaでした.調教師はジェレミー・ノセダ,騎手は日本で短期免許の経験のあるアラン・ムンロ.2着Stormy Riverに2馬身差,更に1馬身3/4差で3着にIvan Denisovich,仏2000ギニー2着のMarcus Andronicusは4着という結果でした.ムンロ騎手は1994年以来のロイヤルアスコット勝利(といっても重賞ではない).
Araafaは2番手に位置し,コーナーを曲がって残り400くらいで先頭,そのままゴールというレースでした.愛2000ギニーでは後方からのレースでしたが,先行しても良しとは.騎手アラン・ムンロが,よそのペースメーカーを他の誰よりもうまく使ったとされています.また,良馬場(Good to Firm)で結果を残せ,George Washingtonを破ったのは馬場のせいではなく,実力だとアピールする良い材料となりました.勝ち時計は1:39.59.2着のStormy Riverは,後方から馬群を縫っての追い込み.
7戦3勝.前走愛2000ギニー勝利が主な勝ち鞍です.今年は2000ギニーから始動し,4着でしたが,これは順調さを欠いていたとのこと.今年はこれで3戦2勝,G1を2勝.父はDanzig産駒Mull Of Kintyre,母Resurgence,母父Polar Falconで,Northern Dancer同系配合,3x4のインブリードの持ち主.今後はサセックスSムーランドロンシャン賞,クイーンエリザベスIISBCマイルと行くのではとされています.ま,まずは古馬相手にどれくらいやれるかですかね.
2000ギニーGeorge Washingtonは,(結構前に)筋肉を傷めたため出走せず.多分両方ともマイル路線を行くかと思いますし,再戦が楽しみですね.仏2000ギニー馬Aussie Rulesもいない,2000ギニーの上位3頭もいないので,レーシングポストの記事はちょっとケチをつけています.


VICTORY FOR VALOREM (sportinglife)
次いで,古馬マイルのクイーンアンS.勝利したのはG1ミドルパークS勝ち馬のAd Valoremでした.オブライエン調教師,ファロン騎手,馬主マグナーというトリオの馬です.2着はCourt Masterpieceで1馬身半差,3着はProclamationで,4着に1番人気Peeressという結果でした.
人気のPeeressもAd ValoremもCourt Masterpieceも後方から.この3頭が進出し,とりわけAd ValoremがPeeressと並んだ時に,Ad Valoemが鞭を入れると内によれ,Peeressと更に内のCourt Masterpieceをまとめて進路妨害.Ad Valoremがそのまま1着でゴールインするも,15分の審議となりました.Peeressはこの不利を挽回するほど手ごたえはありませんでした.結果,着順に変更はないも,ファロン騎手は4日間の騎乗停止.しかし,2日のサスペンションを申し出,愛ダービーには乗れるそうです.2着Court Masterpieceのスペンサー騎手,ダンロップ調教師は,当然ながらこの結論に不満.Peeressは不利を受けてすぐに失速したことも去ることながら,出遅れとスローペースが向かなかったというのもあります.3着Proclamationが一番スムーズな競馬の気もしますが,Ad Valoremが外に出るときに更に外を通らされる不利があったかも.
Ad Valoremは,これで10戦4勝.2歳時にG1ミドルパークSの勝利があり,それ以来の勝利となりました.3歳時はセントジェームズパレスSShamardalの2着,サセックスSをProclamationの3着などがありましたが,他は特に結果は残しておらず.というのも,馬場に恵まれなかったからだそうです.今年は4月9日のG3グラッドネスSを6着のみでしたが,今回は早い時計の出る堅い馬場に恵まれ,見事復活となりました.次走はサセックスSの予定とのことです.父Danzig,母Classy Eomen,母父Relaunchという血統で,5代血統表でMahmoud 5x5というインブリードがあります.近親はタイトスポットです.