ロイヤルアスコット3日目のG1・アスコットゴールドカップ

GOLD GLORY FOR YEATS (sportinglife)
多くの歴史を持つ古馬の長距離G1アスコットゴールドカップ.近年ではその地位は微妙です.ステイヤー種牡馬の価値がないからなのか,現役を長く続ける傾向にあり,どうしても面子が似たようなものになってしまうからというのもあります.ですが,今年このレースを勝利したのは,この距離に参入して日の浅いYeatsでした.2着葦毛のReefscapeに4馬身の差をつける圧勝.3着は頭差で1番人気のDistinction.オブライエン調教師,ファロン騎手,馬主マグナーというトリオで,例の濃紺の勝負服です.それにしてもオブライエン調教師は,休み明けの馬をいきなり走らせるのが上手い.中間にちょっとアクシデントがあったそうですが,それはこちらのblog(エイダン☆オブライエンと僕と馬。)を参照ということで.
ゆっくりとした流れの中で,Yeatsは4番手の内を追走.最終コーナーを曲がるところまでに外に持ち出し,直線で追い出すと一気に差を広げて圧勝.さすがはダービー最有力馬だっただけあります.ダービーは筋肉を傷めた関係で出られませんでしたが,その翌年の同コースのコロネーションCを圧勝.しかし,その後のサンクルー大賞アルカセットの9着と振るわず,愛セントレジャーに路線を向けるも4着,メルボルンCに行くと思いきやカナディアンインターナショナルに遠征でしたが,いいとこなく6着でした.それ以来の競馬でこれほどのパフォーマンスを見せるとは.暫くこの路線のローテを組み,メルボルンC行こうかな,とのこと.
これで9戦5勝.3歳時はG3バリサックスS,G2ダービートライアルと連勝してダービー有力候補となりつつも,怪我で本番は回避.4歳時はG1コロネーションCを制し,期待に応えました.G1は今回ので2勝目.ツクバシンフォニーの半弟で父Sadler's Wellsという血統です.
レース中(最後の直線),残念ながら2002年のメルボルンC勝ち馬Media Puzzleが骨折,競走中止となりました.治療センターで治療が試みられたものの,怪我の範囲が広く,安楽死とのことです.
また,ゴドルフィンのGuadalajara騎乗のデットーリ騎手は不注意な騎乗をしたということで,2日間の騎乗停止処分.