米国のG1

Lava Man Noses Way Into History Books (bloodhorse)
Determined Lava Man fends off Ace Blue to repeat in Gold Cup (throughbredtimes)
Lava Man victorious again in Gold Cup (NTRA)
ハリウッドパークの10ハロンのG1ハリウッドゴールドカップを勝利したのは,1番人気Lava Manでした.鼻差の勝利で,2着はAce Blue.コーリー・ナカタニ騎乗,ダグ・オニール調教師の管理.先頭から3馬身差くらい内の3番手を進み,3コーナーで外から進出.直線で先頭に立つと,前を走っていたMagnumを振り切ったかと思いきや,Lava Manの進出を眺めていた道中2番手のAce Blueが外から追撃し,Lava Manは鼻差粘りきったというところです.Lava ManとAce Rulesは10ポンド,およそ4.5キログラムのハンデ差があったことを考えると,まあ完勝なのでしょうね.勝ち時計は2:01.16.
通算32戦12勝.ハリウッドゴールドカップは昨年の勝利に続き,連勝です.ハリウッドGCの連勝は,1965〜1967年のNative Diver以来なんだとか.西海岸の古馬ダートG1のサンタアニタHとハリウッドGCの同年勝利は,1979年のAffirmed以来とか.昨年の勝利はハリウッドGC史上最大の8馬身3/4差,今年の勝利は鼻差と,極端ですね.今年はまず,1月のサンタアニタの(重賞でない高額レース)サンシャインミリオンクラシックSを2馬身1/4差で勝利,次いで3月のG1サンタアニタHを勝利し,4月は芝のカーレッドSを5馬身1/4差で勝利.6月のハリウッドの芝のG1チャールズウィッティンガムHを2馬身差で勝って,今回再びダートに照準を合わせてきたという感じ.今年に入って本当に調子が良さそうですね.芝でもダートでも良し.去年,JCダートで6番人気11着だったという,日本では微妙な評価の馬ですが,米国西海岸限定では大変実績のある馬なんですよねえ.父Slew City Slew,母Li'l Ms. Leonard,母父Nostalgias Starで,Prince John 5x5という血統です.
Lava Manの調教師は,5月27日のレース後の馬の血液検査で過剰な二酸化炭素が見つかった(?)とかで,30日のペナルティが課せられたそう.そのせいで,Lava Manはレース24時間前にハリウッドパークの別厩舎に移動していたそうです.


English Channel Handles United Nations Foes (bloodhorse)
English Channel edges familiar rival Cacique to win United Nations (throughbredtimes)
English Channel handles U.N. foes (NTRA)
ENGLISH CHANNEL SCORES BY HALF-LENGTH IN UNITED NATIONS (monmouth park)
モンモスパーク競馬場の芝11ハロンのG1ユナイテッドネイションズHを勝利したのは,2番人気のEnglish Channelでした.ジョン・ヴェラスケス騎手,トッド・プレッチャー調教師.4番手から3〜4コーナーで外から進出すると,粘るCaciqueを捉え,直線目一杯にCaciqueの追撃を粘りきり,半馬身差の勝利となりました.2着Cacique,3着1番人気Relaxed Gestureで,Better Talk Nowは5着.勝ち時計は2:13.24.これはレコードタイムですが,単に新装開店のためのレコードだそうで,従来のBalto Starの2:12.78には及ばない.English Channelはマンハッタンハンデの雪辱を晴らした格好となります.
English Channelはこれで13戦8勝.今年は3月のガルフストリームのカナディアンターフHを勝利し,5月のチャーチルダウンズのG1ウッドワードリザーブ・ターフクラシックを制しています.その後マンハッタンHは4着で,今回のG1勝ちとなります.今年のG1制覇は2つ目.昨年はG3ヴァージニアダービー勝利,G1セクレタリアトSとG1ターフクラシック招待Sは2着,BCターフは5着という成績でした.血統は,父Smart Strike,母Belva,母父Theatrical
うーん,Relaxed Gestureは勝ちきれませんねえ.去年のカナディアンインターナショナルの印象が強すぎるだけなのかも知れませんが,復活しないかなあ.


Wildcat Bettie B Roars to Victory in Prioress (bloodhorse)
Wildcat Bettie B closes late for neck win in Prioress (throughbredtimes)
ベルモントパーク競馬場のダート6ハロンの3歳牝馬のG1プライオレスブリーダーズカップSを制したのは,Wildcat Betting B.後方から直線外に持ち出し,末脚一閃.騎手はマリオ・ピーノ,調教師はラリー・ジョーンズ.勝ち時計は1:09.18で,2着Wild Gamesに首差でした.父Meadowlake,母One Number Short,母父Katowiceで,Raise A Native 3x5,Prince John 4x4というインブリードを持ちます.8戦5勝,G3ミスプリークネスS勝利がありますが,これは逃げ切り勝利だったそうで,色々な勝ち方のできる馬ということが示されましたね.
しかしまあなんだ,こんな3歳牝馬6ハロンなんてピンポイントなG1があるもんなんですね…