ロイヤルアスコット4日目・コロネーションS

CORONATION FOR NANNINA (sportinglife)
牝馬のマイルG1コロネーションS.勝利したのは,フィリーズマイルのG1勝ち経験のあるNanninaでした.今年は英1000ギニー馬Speciosa,仏1000ギニー1位降着のPrice Tag,愛1000ギニーのNightimeが一同に会し,他,モルニ賞のSilca's Sister,チェヴァリーパークSのDonna Bliniのほか,UAE1000ギニー馬Vague,独1000ギニーLolita,重賞3勝し英1000ギニー3着のNasheejが参戦などなど,非常に良いメンバーが揃いました.その中で勝利を収めたNanninaはなかなかいい馬なのでしょうね.他がだらしなかったせいかもしれませんが.ジミー・フォーチュン騎手,ゴスデン調教師,馬主チェヴァリーパークスタッドというスタッフです.
Speciosaが先手を奪い,2馬身くらいのリードを取る展開.Nanninaは中団後方内々に位置し,とにかくじっとしている.直線でも内々を付いて埒沿いを上がり,残り350mくらいでSpeciosaを交わす時だけ少し外に(このときSilca's Sister騎乗のデットーリ騎手に進路を譲られている).で,そのまま突き抜けて2馬身差の勝利です.2着は外から追い込んだFlashy Wings,3着は3/4馬身差でNasheej.実績のあった馬たちは,Slica's Sister6着,Vague7着,Price Tag8着,Speciosa9着(右回りはいまいち.愛1000ギニーは右回りだから回避したんじゃなかったっけ? 馬場が堅かったとは調教師のコメント),Lolita11着,Donna Blini13着,Nightime15着最下位(3番手から直線で見せ場なし)と散々です.勝ち時計は1:39.14で,セントジェームスパレスSの1:39.59よりも速い,優秀なものです.
7戦4勝.主な勝ち鞍は,フィリーズマイルとG3プレスティージSです.フィリーズマイルではオークスAlexandrovaを破っており,その点でも非常に力のある馬のはずでした.ただ,今年は1000ギニーにぶっつけ出走し,柔らかい馬場が合わずに3番人気で13頭立て12着と大惨敗.それ以来の競馬で,見事に立て直してきました.良馬場で出来たのが何よりとのことです.父Medicean,母Hill Hopper,母父デインヒルという血統.Northern Dancer 4x4,Natalma 5.5x5.5という血統を持ちます.父父Machiavellianと母父デインヒルNorthern Dancerと同牝系という,狙ったかのような血統です.また,母にはRibot 4x4があります.祖母父は輸入種牡馬グランディ.次走はサセックスSあたりになるのではないかと.Speciosaは休養し,秋に備えるとのこと.