ガネー賞はMontjeu産駒Corre Caminos

ガネー賞の時期になると,いよいよ欧州競馬も本格シーズンなんだなと思います.で,今年のシーズン開始のこのG1を勝ったのは,Montjeu産駒Corre Caminosでした.昨年フランスリーディングを獲得したMontjeu,その勢いはまだまだ続きます.調教師Mikel DelzanglesはG1初勝利,騎手はティエリー・ジャルネ.2着牝馬Royal Highnessに5馬身差というレースでした.1番人気のManduroはNear Honorというペースメーカーを使ったものの3着.2100mを2:17.10という時計で,前半随分スロー,馬場も重めという競馬でした(日本の時計感覚だったら,2300mの時計じゃないのか?).Manduroは馬場を言い訳にしています.
Corre Caminosは7戦3勝の4歳のセン馬.3歳時にG3プランスドランジュ賞の勝利があり,今年はG3アルクール賞2着から始動していたという戦績です.そのアルクール賞を1番人気で勝っていたのがManduroで,ガネー賞で人気になっていたというところなんですね.Corre Caminosの父はMontjeu,母はDibenoise,母父Kendor.祖母父がベリファで,Northern Dancer 3x5,また,ゼダーン5x5というインブリードを持ちます.
但し,昨年はBagoが勝ったG1とはいえ,今年のはあまりにも面子がいまいちな気もします.確かG1級はAceが出走予定も,アイルランドの重賞にまわったのではなかったかな.一応ヴェルメイユ賞2着のRoyal Highnessと昨年G1を2着2回のPrideがレースの格を保っている…のかなあ.そういう面子相手とはいえ楽な勝ち方を見せたCorre Caminosは,次走プリンスオブウェールズS辺りを考えているみたいですが,本当に選択肢の幅が広まったとの感じのことを調教師は言っています.2着Royal Highnessはシャンティー大賞からサンクルー大賞ヨークシャーオークスと行くと調教師は言っています.