競走馬の誕生日

新種牡馬の初仔が続々誕生
本当にふと,超早産で12月生まれの競走馬はいないものかと思いました.競走馬の年齢は基本的に1月1日に更新されますので,12月に生まれてしまうと年齢で1年損をしてしまい,本来なら1歳年上の馬たちと競走しなくてはならないわけです(一応南半球産ぽいハンデはもらえるかとは思いますが).一方で,馬も生物.12月に生まれない保障は特にありません.で,このことをふと吐き出しましたら,3日のコメント欄でヤマノキセキさんがコメントして下さいました.「生産者は1月生まれだと届けを出すでしょう」でして,日本では問題になったことはないのかな…
そしておあつらえ向きに,キングカメハメハの初産駒が誕生と言うニュースがやってまいりました.誕生日は1月2日だそうで,たった2日違うだけで2005年産馬か2006年産馬なのです.ネオユニヴァース産駒も4日に,ノーリーズン産駒も9日に誕生とのこと.これだけ1月の初旬に生まれる産駒がいるのなら,12月生まれもいたっておかしくないはず.
ジャドモント・ファームによる出生日偽称事件の顛末(イギリス)
ということで,軽く検索してみましたら,上のウェブサイトがヒットしました.海外で問題になったことがあったのですね.問題となったのはEndless Summerという馬で,98年1月産とされていたのが,実は97年12月産だった,というものです.G2勝利馬ですが,記録削除,賞金没収.
で,記事内では日本では12月生まれが過去報告されていないとしています.1月や2月に生まれないよう,もともと配慮されているからだそうですが,人気種牡馬だとシーズン中に200頭とか付けるわけで,それだけの牝馬をカバーするには種付開始も早くないと対応できないはず.そのうち誕生日詐称のスキャンダルが発生しないとも限りませんよね…
解決方法として,母馬の種付年月日で産駒のシーズンを決める方法が提案されているようですが(オーストラリアの方式だそうで),今度は種付日の詐称が出そうだなと,記事には書かれています.暦なんてのは人間の都合だというのに,難しいもんですね.