森博嗣数奇にして模型」,「有限と微小のパン」読了.ということで,S&Mシリーズ制覇.まあなんだ,推理小説ってのはあまり感想を書くとネタバレになってしまうし.といいつつも,事件と解決よりも,登場人物同士の掛け合いのほうが面白いんですが.いやもう,大変共感できるのは,主人公犀川助教授の「最も有意義な会議ってどういうものか知っている?(中略)予定の時刻に始まって,予定の時間内に終わる会議だ」,「朝起きて,今日は会議もない,講義もない,委員会もない,それに締め切りの原稿もない,電話もかかってこない.これ以上の幸せがあったら教えて欲しい」って台詞ですかね.全くだ,としか言いようがない.余計な仕事が好きな人って,何で多いんでしょう.小説の台詞を借りれば,馬鹿に見られたくない馬鹿が多い,ってことだからなのかも知れません(別の箇所で,馬鹿も捨てたもんじゃない,みたいなことも言ってるけど).「封印再度」では,「沢山の人に無駄なことをさせて,迷惑をかけることになります」と言われて「仕事とは本来,そういうものだ」なんて返している人ですが.で,「いったい,君,人の時間を何だと思っているんだい?」という台詞を言いながら怒るようなキャラですが.