ブリーダーズカップのシステム

toroneiさんの昨日の風はどんなのだっけ?より,ブリーダーズカップ種牡馬登録についてトラックバックがありました.ということで,ブリーダーズカップのシステムを少し.とはいっても,ブリーダーズカップのサイトのノミネーションのところを流し読みしただけですが.
まず,種牡馬登録.「生産者杯」ってくらいですから.もともと生産者が種牡馬の種付け料を集めておっきなイベント開こう,って経緯でブリーダーズカップができたと記憶してますし.その年の公示種付け料をファンドに支払うことで,登録されます.サンデーサイレンスだったら2000万円とか払ってたんですかね.
で,種牡馬登録された種牡馬の産駒は,産駒登録をします.これは500ドル.アメリカでは,ブリーダーズカップに出走できる権利を獲得できたことを表しますので,サイトでは競りで7倍の価格がつくよってアピールしてますね.ホントかどうか知りませんが.この手続きを経て,この馬は現役で相応の成績なら何度でもブリーダーズカップに出走できます.
いざ出走という時.12日前までに事前登録して,レース賞金の1%額に相当する登録料を払います(pre-entry fee.今年の場合,10月17日までみたいです).そして出走馬締め切りまでに出走料が必要なんですかね.2%相当のentry feeが必要だそうで(10月26日).これで馬柱が確定するのかな.
出走しようとする馬の父の種牡馬登録はあるけど,産駒登録をしてなかった場合(95年種付シーズン産駒以降の場合).supplemental fee(追加登録料?)はレース賞金額の9%.父の種牡馬登録がない徒手空拳の場合,supplemental feeはレース賞金額の20%ですね.メイショウボーラーはおそらくこの20%に相当するのではないかと.救済措置みたいなもんだから,目的以外のブリーダーズカップレースは出らんないよ,とも注釈されてますね.追加登録料は,普通の登録料分と賞金上乗せ分に分けて使われて,後者は5着までに入った馬で山分けです.例にありましたが,総賞金100万ドルレースの場合(丁度BCスプリントに相当しますね),メイショウボーラーのような場合は20万ドルの支払いです.20万ドルのうち100万ドルの3%に相当する3万ドルが普通の登録料分,17万ドルがレース賞金に加算されます.この記事の20%とか2100万円とかは,こういうとこから算出されてるんですかね.
で,この17万ドルは"クレジット"となるとありますねえ.良く分からんや.来年もしもう一度BCスプリントに挑戦するってなった場合,同じように20万ドル必要なんだけど,17万ドル分がクレジットとして使えて,今年は3万ドルでいいよ,ってなるそうです(pre-entryとentryのfee相当ですね).クラシックに出たいって時は,総賞金200万ドルの20%の40万ドルが必要で,クレジットから17万ドル引いて,今年の追加登録料は23万ドルね,ってなるんだとか.