ブリーダーズカップデー

米国ではシーズンのクライマックス,ブリーダーズカップテキサス州ローンスターパーク競馬場で行われました.日本からはパーソナルラッシュがクラシックに出走していて,注目されていました.結果から言えば,Ghostzapperが終始積極的な競馬を行い,直線で完全にスピードに乗って2着に3馬身差,1:59.02という勝ちタイムはレースレコードでした.2着は3馬身差でRoses in May,3着はさらに4馬身差でディフェンディングチャンピオンPleasantly Perfectパーソナルラッシュは6着で,Funny Cideに先着しているから,成果はあったってとこじゃないかな.鞍上デットーリも「もう少し距離が伸びれば」と言っているとか.もう少し距離の伸びたレースってどれを指しているのさ.来年のダイオライト記念辺り? 勝ったGhostzapperは98年の勝ち馬Awesome Againの産駒で,親子制覇.Awesome Againはジュヴェナイルの勝ち馬も出していて,いよいよ繁殖としての本領発揮ですかな.Swain,Silver Charmの斜行が思い出されるような勝ち馬でしたが,強かったことには違いありません.レース入線はばらばらで,Ghostzapperはそういうサバイバルレースに持ち込んだのが勝因の一つなんでしょう.G1勝ちは,ヴォスバーグS,ウッドワードSに続くもので,10戦8勝.
ターフは,人気になってなかったBetter Talk Nowが2着のKitten's Joyに1馬身3/4差を付けて勝利しました.勝ちタイムは2:29.70.レースはPowerscourtが出遅れて,白い馬体のStar Over the Bayが逃げ,Better Talk Nowは後方に控える展開.ローンスターパーク競馬場は小さいから12ハロンレースではスタンド前を通り,さながら京都競馬場菊花賞のよう.2周目向こう正面で出遅れたPowerscourtが逃げ馬を捕らえ,逃げ込みを図るも直線入ったあたりでBetter Talk Nowに来られてそれまで(Powerscourtは出遅れるわ捲るわ,何をしたかったんだろう?).末脚を伸ばしたBetter Talk Nowの勝利と言うわけです.G1勝ちは,他はソードダンサー招待Hがある程度なんだとか.マンノウォーS4着を経ての今回の勝利で,24戦8勝.
で,他はざっと.マイルはSingletaryの勝利で,欧州からの遠征組みSix Perfectionsは3着.ディスタフはAshado.F&MターフはOuija Boardが強く,グラスワンダー全妹Wonder Againは3着.スプリントはSpeightstown,ジュヴェナイルはデットーリ騎乗のWilko,ジュヴェナイルフィリーズはSweet Catomineでティンバーカントリー産駒Ballettoは2着でした.