ずいぶん奥のダンシングブレーヴ
ダンシングブレーヴをインブリードした馬はいないか調べても特にいませんでしたが(調べ方が悪いだけかも),4代目にダンシングブレーヴを持つ馬はどんなのがいるか見てみたら,デュポンサークルなんて馬がヒットしました.いつぞや「偏執血統」で取り上げた,Atelierの孫.AtelierにTheatricalを付け,その牝馬にRainbow Questという血統.牝系,父,祖母父ともSlightly Dangerousの血統というなかなかマニアなものです.
外国産ですが古賀慎明厩舎で調教され,結局のところ12戦1勝でした.で,馬主が誰かと思いきや,エルコンドルパサーの渡邊隆氏.生産も"T. Watanabe"ということは,エルコンドルパサーのように渡邊隆氏が配合デザインしたのではと思わせます.いやはや,インブリードさせる血統は違いますが,なかなかエルコンドルパサーを彷彿とさせる血統で,渡邊隆氏にはその独自の道を突っ走って貰いたいなあと思わせる馬でした.
アローエクスプレス,トウショウボーイ,サクラユタカオーのインブリード.
内国産種牡馬のインブリード馬にはどんなのがいるのか.手始めにアローエクスプレス,トウショウボーイ,サクラユタカオーについて.
タフネスビューティ:アローエクスプレスの4x4.父はツルマルボーイ.ついでに,サンデーサイレンスインブリード持ち.
ミホノジョージ:アローエクスプレスの4x4.父はナタリージョージ.全妹ミホノリンボーの1999というのもいる.
ハイフレンドソロン:アローエクスプレスの2x3.父はキリパワー.
ワカゾノヒカリ:アローエクスプレスの3x3.アラブ系.全妹テンスイーの1996というのもいる.
ナイキシャトル:トウショウボーイの2x3.父はミスターシービー.
ケイエフトウショウ:トウショウボーイの2x3.父はミスターシービー.
イガノモモコ:トウショウボーイの2x4.父はサクラホクトオー.
ゴールデングロリーの1999:トウショウボーイの2x4.父はハクヨウコマンド.
ランジャタイ:トウショウボーイの3x3.父ナルシスノワール.
ガッツザファイト:トウショウボーイの3x3.父エックスコンコルド.サンデーサイレンスインブリード持ち.
ノゾミアロー:トウショウボーイの4x2.父ウイングアロー.
ニコチャンダイオー:トウショウボーイの4x2.父ウイングアロー.なかなかはっちゃけた名前ですね.
アプルオブマイアイの2003:トウショウボーイの4x2.父ウイングアロー.
フェイロン:トウショウボーイの4x3.父ウイングアロー.
コウヨウプリメロ:トウショウボーイの4x3.父ウイングアロー.
イチローパワー,シンゼンアロー:トウショウボーイの4x3.父ウイングアロー.
トニービンとブライアンズタイムのインブリード
いつぞやサンデーサイレンスのインブリードを施した馬を纏めましたが,では近年の優秀な輸入種牡馬トニービンとブライアンズタイムをインブリードさせた馬はどんなのがいるのだろうと簡単に調査.
ハナガスミの2007:ブライアンズタイムの2x3.父クリスタルレコードと祖母ミラーズタイム経由.
セイウンダイチ:トニービンの2x3.父サクラチトセオーと母父ウイニングチケット経由.
ラガーカーニバルの2002:トニービンの3x3.父ラガーレグルスと祖母カーニバルクイーン経由.
マイネマニフィーク:トニービンの3x2.父アドマイヤベガの母父と母父経由.
メークアポイント:トニービンの3x2.父アドマイヤベガの母父と母父経由.
カシノベガスター:トニービンの3x2.父アドマイヤベガの母父と母父経由.
キングマイハート:トニービンの3x3.父アドマイヤボスの母父と祖母ジョウノジュエリー経由.
ケンタッキーオークス馬トレード
Rachel Alexandra Sold (Bloodhorse)
Wiggins Reacts to Losing 'Rachel' (Bloodhorse)
ケンタッキーオークスを20馬身以上の差で勝ったRachel Alexandraがトレード.Dolphus Morrison and Mike LaufferからJess Jackson’s Stonestreet Stables and Harold T. McCormickに.それに合わせて,調教師はHal WigginsからSteve Asmussenに.トレード後のメインの布陣はCurlinと同様のもので,Rachel Alexandraの引退後はCurlinが付けられるのではと.
また,Rachel Alexandraの次走はプリークネスSと見られている模様.そして,騎手Calvin Borelはケンタッキーダービー馬Mine That Birdではなく,Rachel Alexandraの方に乗るとか.Mine That BirdはMike Smithが乗りそう.
牝馬のプリークネスS挑戦は,たぶん1999年のExcellent Meeting以来.そのExcellent Meetingは余りいい結果ではなかったので,良い結果になりますように.
サンデーサイレンス産駒平地初勝利
ラストクロップが6歳世代というサンデーサイレンス.2009年は平地で未勝利が続いていました.下のような記事もありました.
藤井氏 1勝に苦しみ始めたSS産駒 (スポニチ)
そんな中で5月2日,ようやくサンデーサイレンス産駒は平地初勝利.勝った馬はパルジファルで,東京12レース4歳上1000万下,ダート1600mでの勝利.馬名の意味は,「アーサー王の聖杯伝説に登場する人物」だそうです.ずいぶん前にサンデー産駒で「パルシファル」というのがいましたが,関連はあるのでしょうかね.
それにしてもこの状況でリーディングサイヤー29位というのは,凄いと言うべきか衰えたと言うべきか.リミットレスビッドがかきつばた記念で3着など,まだまだ重賞入着で稼げるところなのでしょう.因みに,リミットレスビッドとパルジファルは全兄弟です.
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何でまた本日エントリを書く気になったかと言いますと,競馬関係のネット上に非常にお懐かしい名前を拝見したからでした.発見したと言っても今更かよ,と言われそうですが,それほど競馬関係のネット巡回からは遠ざかっていたのです.
主 禁というサイト内のブログにて,eMatings.comの方が配合アドバイザーを募集,そこで団亭 鞘次郎さんがeMatings.comの"The Experts"に名を連ねることに.ずいぶん前に懇意にして頂いただけに,お名前を見かけたときは驚き,非常に嬉しく思いました.今後のご活躍を祈念いたします,と1年以上更新の滞ったネットの草葉の陰より.