Groom Dancerが死亡

種牡馬グルームダンサーが死亡 (netkeiba.com)
種牡馬グルームダンサーが死亡との報.Cheverley Park Studのサイトに行ってみたものの,特にニュースは記されていないにもかかわらず,グルームダンサーのファイルがもうなくなっているとは.
日本では95年から社台SSで供用されましたが,これといった種牡馬成績ではなく,99年から英国で供用されていました.持ち込み馬のリトルオードリー4歳牝馬特別勝って,桜花賞1番人気で,丁度よく宣伝になって期待されてたんですけどね.日本産産駒デビュー後のアーニングインデックスは,相当悲惨だった記憶があります.日本供用時代の産駒で代表的なのは,エアザイオンでしょうか.マルカミラーなんてのも重賞2着に来ています.個人的に一番印象に残ってるのは,外国産馬マリアジュダムール.牝馬みたいな名前なのに牡馬.ま,区切りが「マリア」ではなく,「マリアジュ」だから,私が無知なだけだったんですけどもね.アルゼンチン共和国杯で2着に来てくれました.
日本で走った産駒で種牡馬入りしているのは,ルヴィオロヌーとワンダーグルームという2頭がいます.netkeibaのコメント欄によれば,ルヴィオロヌーは1994年産の4頭を輩出のみの1年限りの供用,ワンダーグルームは2006年は1頭だけ種付という状況だそう.外国では,Lord of Men,Pursuit of Love,Le BalafreなんかがG1馬の種牡馬ですかね.Lord of Menなんて,Daylamiが勝った愛チャンピオンSでペースメーカー役で,G1馬でもこんな使われ方かと思った記憶があります.Pursuit of Loveは,G1ヨークシャーオークスを勝ったCatchascatchcanを輩出しています.日本での適性がさっぱりだったのでしょうね.

3冠牝馬Mom's Commandが死亡

Champion Mom's Command Euthanized at 25 (bloodhorse)
1985年NYトリプルティアラのMom's Commandが,2月3日,老衰により安楽死.トリプルティアラだけじゃなく,アラバマSも勝利している3歳牝馬路線の制圧者だったり.でもテストSは同世代Lady's Secretに負けてたり(何度かMom's Commandが先着してますが).16戦11勝.この頃は競馬のけの字も知らない頃で,後でトリプルティアラと知った以外,あまりエピソードとかも知らない馬でしたので何とも言いようがありませんが,85年くらいに活躍した馬が老衰というのは,時間の経過を思い知らされます.
繁殖としては微妙ということが,上記リンク先には書かれています.15頭の産駒中,勝ち馬は10頭で,ステークスウイナーは1頭.そのうちEasy Goerとの産駒スピードクーガーは日本で競走し,地方競馬で23戦1勝.うん,確かに微妙だ.牝馬の産駒モムズザワード,モムズクラウンは輸入繁殖牝馬.こちらも特にこれといった産駒が出ていません.モムズクラウンとサクラバクシンオーの産駒クリーンレディは2004年産の中央所属ですが,10着,12着という戦績.曾孫の代になりますと,マイティーバッカス,クレバージーンなんて馬がいます.牝系を上手く育てていけば日本で大物が出るかも?

Strong Contenderが引退

Grade II Winner Strong Contender Retired (bloodhorse)
ドンH出る予定だったStrong Contenderが,1月6日のG3ハルズホープHで負った怪我を理由に引退.ドンHの朝に行った検査で,かなり腱が裂けていたことが分かったため.繁殖予定は未定.
G2スーパーダービーとG2ドワイヤーS勝利,G1ブルーグラス3着とG1ハスケル招待H3着が目立った戦績.8戦4勝.ケンタッキーダービー路線で最後の人気馬か,みたいな位置取りでしたが,賞金の足りない無理なローテーションでブルーグラスSに出るも,上積みできず.G2ピーターパンでも3着と,ちょっとローテーションに泣いた馬でした.今年のハルズホープHは5着で,ドンHも2番人気っぽかったんですが,結局素質を上手くレースには出せませんでしたか.

Invasor順調

No Stopping Invasor in Donn Handicap (bloodhorse)
年度代表馬Invasorの今年初戦,ガルフストリームパークのドンHは2馬身差の勝利.7番手から内を付いて,直線入り口で抜け出すところないかと思いきや,埒沿いを突けて,1頭足色が違いました.勝ち時計1:48.43.お次はドバイワールドカップDiscreet Catとの対決になるのかな.去年,UAEダービーDiscreet Catに負けてるから,雪辱の機会になりますかね.
北米でのG1レース勝利は,ピムリコスペシャル,サバーバンH,ホイットニーH,BCクラシックに続いて5勝目.表記の上では5歳馬だけど,南半球生まれだから北半球生まれの4歳秋頃に相当する面白さがあります.

アンバーシャダイも死亡

アンバーシャダイ死亡…有馬&天皇賞制覇、種牡馬でも成功 (sanspo.com)
アンバーシャダイが事故死 (nikkansports)
賞金王アンバーシャダイが事故死 (sponichi annex)
アンバーシャダイも死亡.骨折による事故死.右前の肩の辺りの骨折だそう.G1馬はメジロライアンだけだったか.現役の後継種牡馬は,日本軽種馬登録協会で確認できる範囲では,メジロライアンカネトシガバナーだけか… 競走馬のふるさと案内所では,カネトシガバナーは移動中とのことで,現状は分からず.メジロライアンアロースタッドですね.メジロライアン後継のメジロブライトも死亡しているし,ラインが途切れそう.
カミノクレッセは1999年,ゴールデンゼウスは1998年,ベストタイアップは2006年,マルカロッキーは1999年,レインボーアンバーは1996年にそれぞれ供用停止.

Barbaro駄目だったか…

Derby Winner Barbaro Euthanized: 'Difficult for Him To Go On Without Pain' (bloodhorse)
Kentucky Derby winner Barbaro euthanized (throughbredtimes)
米ダービー馬バーバロ安楽死 (nikkansports)
米ダービー馬 バーバロ安楽死処分 (sponichi annex)
昨年のケンタッキーダービーBarbaroが今週月曜日に安楽死… 右後脚の骨折,左後脚の蹄葉炎と懸命の治療が続けられていましたが,これ以上は苦痛なしに進展が見られないということでした.先週末に右後脚の具合が悪化(膿瘍が出来た?),2本のネジが右後脚に加えられたものの,これによって左脚への重量負担が増し,前脚にも負担が増してきたため.
本当の競走能力を出したらBernardiniInvasorとどういう勝負を見せたのでしょうね.Bernardiniも随分派手に勝ちあがって行きましたが,個人的にはBarbaroを推したいところ.ただ,ちゃんと競走生活を全うしたという点で,Bernardiniの評価のほうが上であることに異論はありません.

サンデーサイレンス産駒種牡馬の海外での供用

種牡馬アグネスゴールドが米国へ (netkeiba.com)
Agnes Gold to Lambholm South (bloodhorse)
アグネスゴールドが海外で供用されるというニュース.フロリダのLambholm Southというところで供用なのだとか.
で,ここらで一つ,サンデー産駒の海外での種牡馬供用をまとめてみましょう.日本軽種馬登録協会とpedigreequery.comの情報を流用してますし,抜けがあるかと思いますが,ご指摘いただけましたら幸いです(特に供用先).

シャトルスタリオン 生年 供用年 供用場所
ジェニュイン 1992 2001,2002,2003,2004 オーストラリア,Chatswood Stud
タヤスツヨシ 1992 2000,2001,2002,2003,2005,2006 オーストラリア,Chatswood Stud
フジキセキ 1992 1998,1999,2000,2001,2002 オーストラリア,Arrrowfield
バブルガムフェロー 1993 1999,2000 オーストラリア,Chatswood Stud
ブラックタキシード 1996 2003,2004,2006 ニュージーランド,Slade Farm→Java Throughbreds
ゼンノロブロイ 2000 2006 ニュージーランドJava Thoroughbreds
海外供用 生年 供用年 供用場所
サマーサスピション 1992 2001〜 ニュージーランド,Slade Farm
サンデーウェル 1992 2004〜 韓国
アグネスカミカゼ 1993 2004〜 フランス,Haras de Lonray
ローゼンカバリー 1993 2004〜 フランス,Haras du Petit Tellier
ジュビレーション 1995 - 韓国
ジンガロ 1995 - フィリピン
シンコウシングラー 1995 - 韓国
タヤスメドウ 1995 - 韓国
ディヴァインライト 1995 2004〜 フランス,Haras de Lonray
ペインテドブラック 1996 2002〜 ニュージーランド,Ashwell Farm
アグネスゴールド 1998 2007〜 米国,Lambholm South
ボレロ 2000 - 韓国
海外競走後,種牡馬入り 生年 供用場所
Eishin Masamune (JPN) 1994 米国,Holden Farm
フサイチゼノン 1997 米国,Magali Farms→Weatherly Horse Farms
Austinpower (JPN) 1998 米国,Hurstland Farm→Lou-Roe Farm
Any Given Sunday (AUS) 1999 オーストラリア,Mountmellick Stud
Sunday Knight (AUS) 1999 オーストラリア,Plaintree Farms
Yasey (JPN) 1999 オーストラリア,Emirates Park
Keep The Faith (AUS) 2000 オーストラリア,Swettenham Stud
Layman (USA) 2002 フランス,Haras du Logis
Silent Name (JPN) 2002 米国,Adena Springs

(追記)
剛さんに,ジンガロについてご指摘を受けて訂正いたしました.ご指摘ありがとうございます.
(追記2)
剛さんに,さらにYasey,Sunday Knightについてご指摘を受けました.改めて御礼申し上げます.また,オーストラリアでは更にKeep The Faithが種牡馬となっておりましたので,追補しました.更に,海外競走後種牡馬入りの馬たちに生産国名を入れました.