ラストタイクーン,ドイツで死亡

Deaths Of Former Shuttle Sires (AAP Racing and Sports)
Final Stand for Last Tycoon (breednet.com.au)
種牡馬ラストタイクーンが死亡 (netkeiba.com)
日本でも種牡馬として供用されたラストタイクーンが死亡と報じられました.23歳.ここ2年は種牡馬を引退し,ドイツで余生を送っていたそうです.日本軽種馬登録協会のデータベースですと,2006年5月27日死亡となっています.日本では,95,97〜2001,2003,2004年と供用されました.2001年までアロースタッド,2003年以降は青森の諏訪牧場で供用,でいいのかな.2003年から再び日本で供用は,アローキャリーの影響ですかね.
競走馬としてはG1キングズスタンドS,G1スプリントチャンピオンシップ,G1BCマイルを勝利と,非常に良いスピードを見せた馬で,スプリント〜マイルと活躍する距離の幅を見せました.87年からクールモアで種牡馬入りし,89年からシャトルスタリオンとしてオーストラリアで供用,欧州・日本・オーストラリア・ニュージーランドと世界の多くの場所で多くの優秀な産駒を生産してきました.産駒は,欧州ではMarju,Bigstone,Ezzoudが代表かな.オーストラリアでは年度代表馬Mahoganyが有名.ニュージーランドで活躍したのは,年度代表馬Tycoon Lil,O'Reillyで,南アフリカではTracy's Element,日本ではG1馬アローキャリーと重賞勝ち馬オースミブライト,輸入競走馬オースミタイクーンといったところでしょうか.個人的には,リワードアンセルなんて馬を覚えてますが(好きなダイワルージュのライバルだったので(笑)).
産駒Marjuは,JC2着のインディジェナスや,サセックスS・メイトロンS・ファルマスS・フィリーズマイルを勝ったSoviet Song,仏オークス馬Sil Silaを輩出.Big Stoneは何よりメイショウドトウ輩出で有名ですね.Ezzoudの早死は惜しかった.
とまあ,デインヒルとともにシャトルスタリオンの成功例の代名詞だったわけですが,デインヒルよりも活躍の世界が広いと思いますよ.母父としてもキングカメハメハやThe Deputy,キングスドラマを出し,非常に優秀です.