ポリトラック競馬場

Keeneland Going With Polytrack
米国の競馬場では,現在ダートの土を入れ替えて,ポリトラック馬場*1にしようという一つの流れが存在します.その一つとして,キーンランド競馬場が秋の開催に向けてポリトラックにすると報じられました.4月19日のミーティングで決まったとありますから,計画は随分前からあったでしょうし,憶測も幾つかあったかと思います.ついでに直線を現行の342.6mから376.6mに直すなどの改修も行います.
北米では,ターフウェイパーク競馬場が昨年の9月に入れ替わっており,カナダのウッドバイン競馬場が今年の9月に入れ替わる予定であるそうです.これに続く3つ目の競馬場なんだとか.この間With A Cityの勝利したレーンズエンドSは,ポリトラックでの重賞でした.また,カリフォルニア州の競馬場は2007年までにポリトラックにリニューアルすることが確か方向として決まっていたかと思います*2
ポリトラックの利点は,天候での馬場変化が少ないこと,メンテナンスが容易なこと,競走馬の故障率が下がること(カリフォルニアは相当深刻みたいです),粉塵の騎手や馬への影響が少ないのではないかということ,などが挙げられています.難点は,調達コストが掛かるということです.このコストを抑えるために,カリフォルニアではポリトラック導入のための融資を法案化する動きがあります*3
興行上の問題点は,伝統的なダートとの連続性でしょうか.ファンの受入とか,馬の適性への対処とか.今までの馬券戦略や調教師の調教戦略,後は下手すればポリトラック得意血統の出現とか.